米シスコ、暗い見通しで株価急落 

シスコシステムズ、2024年第1四半期の売上高、利益ともに予想を上回る 

ネットワーク機器大手シスコシステムズ(CSCO.US)の第1四半期決算は好調で、1株当たり利益(EPS)は1.11米ドルとアナリスト予想を0.08米ドル上回った。また、売上高も市場予想の146.2億米ドルに対し、147億米ドルに達し、予想を上回った。全体として、同社にとってかなり良い四半期であり、利益と収益の両方がアナリストの予想を上回った。 

それにもかかわらず、このサンノゼに本社を置くネットワーク機器メーカーは懸念を表明した。シスコ社は、「当四半期中に新製品の受注が鈍化したが、これは顧客が前の四半期の製品インストールと実行に集中しているためと考えている」と述べた。当四半期中、シスコ社はサイバーセキュリティー企業の米スプランクを総額280億ドルで買収する意向を発表した。チャック・ロビンスCEOは、シスコ社は2025年度までにクラウドベンダーから10億ドル以上のAIインフラ受注を確保できる自信があると述べた。また、シスコがクラウドベンダーとの協業で柔軟性を示し、同社の安定回復を可能にしていることにも言及した。 

フォワードガイダンスに関して、シスコ社は2024年第2四半期のEPSを0.82ドルから0.84ドルの範囲と予想しており、市場の一般的予想である0.99ドルを下回っている。また、同四半期の売上高は約126億～128億米ドルと、予想されている141億9,000万米ドルを下回る見込みである。 

2024年度通期については、シスコ社は1株当たり利益は3.87米ドルから3.93米ドルの範囲となり、一般予想の4.05米ドルを若干下回ると予想している。また、2024年度通期の売上高は538億米ドルから550億米ドルの範囲と予想され、市場が予想されている577.6億米ドルを下回る。 

シスコ株は、弱気の見通しの影響を受けて急落し、水曜日の時間外取引で10％以上下落した。 

（シスコ株　デイリーチャート）

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